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6点差でグランドファイナル進出を逃す。(Preliminary Final vs. Western Bulldogs)
Posted Date:2016/09/26(Mon) 16:23
2016年9月24日(土) 日本時間16:15ボールアップ @スポットレススタジアム(ホーム)
GREATER WESTERN SYDNEY 2.1 5.2 9.7 12.11 (83)
WESTERN BULLDOGS 2.3 6.5 9.6 13.11 (89)
ジャイアンツは僅か6点差でウェスタン・ブルドッグスに敗れ、クラブ初となるグランドファイナルへの進出を逃した。準決勝は熾烈な戦いとなり、見どころが多く、また緊張感の漂う試合展開だった。結果は83-89と非常に悔やまれるものだった。
ブルドッグスはファイナルシリーズでの快進撃を続け、半世紀ぶりにグランドファイナルへの進出を決めた。ブルドッグスは過去10回のグランドファイナルの内、1勝9敗の成績で、1954年シーズンにクラブ唯一の優勝を達成している。
この試合はシーソーゲームとなり、ジャイアンツは2点差を追いかけて第1クウォーターを終え、ハーフタイムには9点差、そして第3クウォーターを終えて1点差のリードを奪い、最終クウォーターは一時14点差にまでリードを広げるも、その後逆転されてしまった。
最終クウォーター、ブルドッグスは足を止めることなく果敢にボールにアタックし、16分が経過したころBontempelliがランニングゴールを決めて逆転。さらにCordyが2分後にスナップショットで7点差とした。ジャイアンツも引き下がり、パトンがゴールを返し1点差に。
その後、ブルドッグスは今シーズン1ゴールしか決めていなかったJack Macraeがマークを取り見事ゴール。一方のジャイアンツのスミスはゴールチャンスを逃してしまった。最後はブルドッグスのTory Dicksonがゴール前でマークを取ってサイレンが鳴る。最後のショットはポストに当たるも、6点差で試合は終了した。
ブルドッグスは来週、シドニー・スワンズとグランドファイナルを戦う。監督のLuke Beveridgeは彼らの不屈の精神を称えた。
「チェスのような緊迫した、神経を擦り減らすような戦いだった。1試合を通して点差が開いた時間はひと時もなかった。両チームとも自らが持っている戦術をふんだんに発揮し、正面からぶつかり合っていた。」
「我々のプレイヤーは何度も立ち上がり、最後には良い結果を収めた。クラブにとっていかに素晴らしい日だったか、みんながそう感じていると思う。」
「22人と控えのプレイヤー、皆が協力し努力してグランドファイナルに進出することができた。クラブにとって新たな歴史を築いた夜となった。」
ジャイアンツのキャメロン監督は、勢いのあるブルドッグスについていくことができなかったと語った。
「1試合を通して十分に良いパフォーマンスを発揮することができなかった。プレッシャーも良かったが、ブルドッグスのほうが我々を上回っていた。6:4くらいの感覚で相手のプレッシャーが強く、それが結果につながった。」
「良い流れの時間帯もあったが、完全に我々のものにすることができなかった。準決勝で勝つのはいかに難しいかを実感した。同時にグランドファイナルに進出するまでにどのくらいの位置に来ているのかプレイヤー達は実感することができたと思う。」
この試合、両チームとも素晴らしいパフォーマンスを見せ、活躍したプレイヤーがたくさんいた。
ブルドッグスのDicksonとClay Smithは4ゴールずつを決め、ディフェンスラインではJason Johannisen、 Easton Wood、Matthew Boydらがチームを支えた。
一方のジャイアンツはパトン、ロブ、グリーンの3人で10ゴールを決め、最後まで攻撃の手を緩めなかった。ジャイアンツが誕生した際は、成績も悪く、多くのAFLファンが実力に疑いを持ったが、わずか5年でこの舞台に立てたことがこのクラブの成功を証明している。
1週休みがあったジャイアンツのコンディションは良く、ボールにアタックできていた。試合序盤はスロースタートとなり相手を追いかける展開となったが、良く食らいついていた。しかし、得意のカウンターアタックは相手のディフェンスにはね返されてしまうシーンが続いた。
また、この熾烈な試合で両チーム1人ずつの怪我人を出してしまった。ブルドッグスのRougheadは至近距離から顔にボールを受けて退場。さらに、ジャイアンツのワードはブルドッグスのZaine Cordyの膝があごに入り、脳震盪で退場した。
ブルドッグスは試合開始直後からリズムをつかみ、連続で2ゴールを獲得した。また、Woodの素晴らしいハイマークも飛び出し、流れを引き寄せた。しかし、ジャイアンツもきちんと応戦し、プレッシャーを与えていた。ブルドッグスはスタッツこそ良かったものの、それを得点につなげることができていなかった。
ハーフタイムに入る前にはブルドッグスのDicksonとSmithにゴールを奪われるが、ジャイアンツの流れるようなボールつなぎからのパトンのゴールで点差を縮める。しかし、再びSmithがセットプレーからのスナップショットを決め、点差を広げられてしまった。
Dicksonはショーとコンテストしてワンハンドマークを決め、再びブルドッグスに流れがいくものの、ジャイアンツのパトンとロブの連続ゴールで逆転。さらにショーがロングキックでゴールを決めて、この試合最大の点差へと広げる。
しかし、再びブルドッグスのBontempelliとDanielにゴールを返されてわずか1点差のリードで最後のクウォータータイムへ。そして運命の最終クウォーター、前述の死闘が繰り広げられた。
今シーズン、クラブ創設以来初のファイナル進出を果たし目標を達成したものの、プレイヤー達はそのさらに先を見据えていた。この敗戦はプレイヤー・スタッフに深く刻み込まれ、来シーズンへ向けたトレーニングへの糧となるだろう。
試合ハイライト
グリーンのインターセプト!
GOALS
Greater Western Sydney: Patton 4, Greene 3, Lobb 3, D. Smith, Shaw
Western Bulldogs: C. Smith 4, Dickson 4,Cordy 2, Daniel, Bontempelli, Macrae
BEST
Greater Western Sydney: Kelly, Scully, Patton, Coniglio, Wilson, Greene
Western Bulldogs: C. Smith, Dahlhaus, Dickson, Morris, Wood, Johannisen, Macrae, Picken
INJURIES
Greater Western Sydney: Ward (concussion)
Western Bulldogs: Roughead (eye)
Reports: Nil
Umpires: Nicholls, Schmitt, Meredith
Official crowd: 21,790 at Spotless Stadium
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