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アデレード、後半の台風の目になるか 昨年の覇者ホーソンに代理監督が

Posted Date:2014/06/04(Wed) 10:04

ジロングの100点以上の負けっぷりは想定外だったけど、シドニーは両金食い虫、あっ、違った、両フォワードがちゃんと蹴れば本当に強いってこと。試合内容はちょっとフラットでしたけど。

 

誰がこの結果を予想したかが、ブリスベンの勝利。前日、新聞にはJonathan Brown今シーズン現役続行の是非を問う大きな記事が。やっぱりみんなBrownyの活躍をもっと見たいんだよね。

 

1年間のブランクから復帰して3試合目のTaylor Walker (アデレード)はWayne “King” Careyも目を細める活躍で5ゴール。チームのムードにも大きな大きなプラス、後半の台風の目になるか。

   

監督Alastar Clarksonが急病で復活のめどがたたないホーソンだけど、代理のBrendon Boltonは彼の右腕。戦線異状(あまり)なし、と見た。ノースは敵地で快勝、これでファンの期待がなおさら膨らんじゃうんだろうな。

 

シドニー 148V ジロング 38
コリングウッド 140 V セントキルダ 54
ポートアデレード 95V メルボルン 75
ブリスベン 98 V カールトン 91
エセンドン 104 V リッチモンド 54
アデレード 109 V ゴールドコースト 77
フリーマントル 89 V ウエスタンブルドッグス 51
ホーソン 94 V グレートウエスタンシドニー 87
ノースメルボルン 87 V ウエストコースト 44
 
2位から6位まで(含む、ゴールドコースト)が同じポイントで並んだこの節。シドニーは敵地に乗り込むのが少し不安か。勝ったり負けたりなんだか腰の据わらない(でもファンの期待は悲壮感あふれるほどの大きさの)日曜日のナイトゲーム、せっかく空いてるんだから、Gで観たいところだね。女王様のお誕生日恒例の組み合わせの月曜日、好ゲームの続くメルボルンがコリングウッドにひと泡吹かせることを切に期待。
 
6月6日(金) ジロング V カールトン
6月7日(土) ホーソン V ウエストコースト、ポートアデレード V セントキルダ、ウエスタンブルドッグス V ブリスベン、エセンドン V グレートウエスタンシドニー
6月8日(日) シドニー V ゴールドコースト、アデレード V フリーマントル、リッチモンド V ノースメルボルン
6月9日(月) メルボルン V コリングウッド
 
この選手に注目!
Dustin Fletcher(エセンドン・ボンバーズ) 背番号 31

   
現役最年長の39歳。長いAFLの歴史でも歴代3位、1990年代に入団した選手の中で最多出場を更新中の鉄人・フレッチ。タイガーズが蹴れば画面を斜めにさえぎる姿が映る大活躍ぶりが印象的だった先週、やはりここ一番にはベテランか。昨年から大揺れのボンバーズにはゲーム出場以上に大きな存在なのかも。
 

ポート、堂々の挑戦者宣言 ジャックは11ゴールで暗雲を蹴散らしリッチモンド快勝

Posted Date:2014/05/27(Tue) 23:37

手に汗にぎる試合が多かった。特に土曜日、昼間はラジオで2試合ハシゴして夜はテレビで首位対決、1日終わったらかなりグッタリ来た。
 
リッチモンドは先週Jack Riewoldtが封印切り、新聞のインタビューで今シーズンの戦法を「ホーソンのマネ」とやったことから、チームのムードに暗雲が。ところがふたを開ければあ~ら、びっくり、Jackはひとり11ゴール。第4クオーターにはゴール前でキャプテンに華を持たせる「気遣い」まで見せて、本領発揮。



コリングウッド・ファンにとってしびれるような試合になったマチネのもうひと試合。リードが変わること10回、特に開幕クオーターは怒涛のゴールラッシュ、ウエストコーストはビハインドの多さが命とりになった。


 
同じくシーソーゲームの日曜日、移籍組が元のチームと対決して活躍するとチームは勝つ、というジンクスに従うと、アデレードはおおいに可能性があったのだけど…。首位対決は「この選手に注目」をご覧あれ。もうChadには首ったけ。南オーストラリア州のAFL記録となった5万2233人の前で1クォーターも渡さず、ポートが堂々と昨年のプレミアに挑戦状を叩き付けた。


 
ジロング 111- ノースメルボルン 91
リッチモンド 154- グレートウエスタンシドニー 41
コリングウッド 109- ウエストコースト 101
ポートアデレード 100- ホーソン 86
ゴールドコースト 119 - ウエスタンブルドッグス 74
カールトン 81- アデレード 76
 
 
組み合わせが通常に戻るこの週末、上位は順位固めになりそうな節。ただしジロングが中5日、アウェイでシドニーと戦う木曜日、8位圏外だけど、今シーズン期待されながらもぴりっとしない2チームが、この日のためにデザインされたユニフォームで戦う恒例「ドリームタイムマッチ」は注目。前節、激しいぶつかり合いで審判にかかっているGary Ablettは多分出場停止を免れるとの見方がほとんどだけど、停止の場合はぶっちぎりで獲得とみられていたBrownlowメダルレースに大異変発生か。
 
5月29日(木) ジロング V シドニー
5月30日(金) コリングウッド V セントキルダ
5月31日(土) メルボルン V ポートアデレード、カールトン V ブリスベン、エセンドン V リッチモンド
6月1日(日) アデレード V ゴールドコースト、ウエスタンブルドッグス V フリーマントル、ホーソン V グレートウエスタンシドニー、ウエストコースト V ノースメルボルン
 
 
 
この選手に注目!
Chad Wingard (ポートアデレード・パワー) 背番号 20


 
今いちばんホットなチームのいちばんホットなプレイヤー。首位対決となった土曜日、ラグビーリーグ並みのうしろ向きパス、インターセプトのあとはジグザグ、フェイントをかけ敵を交わしての独走ゴールと、たぐいまれな運動能力とスキルを惜しみなく披露してくれた。そして180センチ80キロというややコンパクトなボディからあふれるアグレッシブさ。Luke Hodgeとのぶつかり合いはめまいがしそうだったわ。おまけに20歳でグッドルッキング、昨年は史上最年少でのオールオーストラリアン選出(アデレードの元キャプテン、Mark Ricciutoに並ぶ記録)、チームではベスト・アンド・フェアレスト。もてもてなんだろうなぁ~。今度メルボルンに来たら、いっしょにお茶でも飲んでくれないかしら。
 

アデレードオバールはビジターの鬼門に? 今度はアデレードが金星

Posted Date:2014/05/20(Tue) 15:22

試合前日にNathan Buckleyは親友のBrenton Sanderson宅にお呼ばれしていたそうだけど、そのディナーが功を奏したのか?アデレードは一度もリードを渡さず、満員の地元のファンの前で、金星をあげた。ファンのエキサイトぶりは第3クオーター終了サイレンが歓声で聞こえず、ゲームオンになってしまったというアクシデントからも分かるというもの。一方コリングウッドは後半わずか1ゴール。

 

エセンドンにめっぽう強いシドニーはLance Franklinが5ゴールの活躍。ゲーム中、審判がシドニーのNick Malceskiと衝突し、タンカで運ばれる事故も。チームを4回のプレミアシップ優勝に導いた名監督Tom Hafeyさんを追悼し、トレードマークだったTシャツ姿で揃いふみしたリッチモンド、思いは届かず、メルボルンに順位でも追い越されてしまった。
 
   

フリーマントルのチーム史上初となる300試合出場を600ゴールで華を添えるなんて、Matthew Pavlichさすがだねぇ~、男だねぇ~。惚れ惚れしてしまったわ。ゲームはSteve Johnson 対 Ryan Crowleyが見どころだったほかは久しぶりにドッカーズのいいところ満載。ゴールドコーストが勝ってももう「金星」とは呼ばれない。Gary Ablettは30ディスポーザル、4ゴールでエンジン全開。

   
 
アデレード 76 Vコリングウッド 54
エセンドン 64V シドニー 114
メルボルン 91 V リッチモンド 74
ノースメルボルン 125 V ブリスベン 38
フリーマントル 94 V ジロング 64
ゴールドコースト 125 V セントキルダ 87
 
前半戦のハイライトは首位2位対決の土曜日、ホーソンはケガ人続出が痛いうえ、会場はポートが無敵を誇るアデレードオバール。また満員プラスの観客か。ゴールドコースト、アデレードは連勝が狙える組み合わせ。
 
5月23日(金) ジロング V ノースメルボルン
5月24日(土) グレートウエスタンシドニー V リッチモンド、コリングウッド V ウエストコースト、ポートアデレード V ホーソン
5月25日(日) ウエスタンブルドッグス V ゴールドコースト、カールトン V アデレード
 
この選手に注目!
Taylor Walker (アデレード・クロウズ 背番号13)

 
昨年6節にひざをケガ、再生手術を経て、ついに1年ぶりに復帰した。定位置のフォワードに座ったもののやはり緊張していたのか、第4クオーターに3つのビハインド。スコアにこそ大きなインパクトはなかったものの、出場しているだけでチームのムードがガラッと変わる。シーズンはまだ前半、昨年を取り返すような活躍を期待。新しく生やした口ヒゲはどうにもフレディ・マーキュリーですが。
 

ポートアデレード、逆転勝ちで初の首位に

Posted Date:2014/05/13(Tue) 09:38

この節から3節、6チームずつがお休み、シーズン途中でけが人が多かったり、立て直しが必要なチームにとってはひと息つけるところ。

第4クォーター、Buddyのゴールで逆転し、勝ちをものにしたシドニー。Buddyは第3クォーターまで1-7、第4クォーターはツキも味方して見事な活躍だったけど、それでも帳尻を合わせている印象がどうしてもぬぐえなくて、私の評価は上がらない。厳しいかしら。ホーソンはCyril Rioliのケガが負けと同じくらい痛い。
 
古巣との戦いに精彩を欠いたBuddy(左)と、怪我を負ったRiolo(右)


一方ついに首位に躍り出たポートアデレード、地元では今シーズン負け知らず、早くもアデレードの街でささやかれている優勝への期待がこのあとの最大の敵か。Chad Wingardのパック・マーク(X2)、続くゴールには鳥肌がたった。1週休んで次は昨年の王者のホーソンと対戦。
 
乳がん啓蒙の恒例ピンク・デイのMCG、キャンペーンに参加したみなさん、試合も最後まで観てね。伝統のレッド・アンド・ブルーのユニフォームをピンク・アンド・ブルーに替えて戦ったデーモンズ、見どころはあったけど、3年ぶりの連勝ならず。
  
大活躍したWingard(左2枚)と、ピンク色のユニフォームのデーモンズ(右)


2012年のBuddy以来となるJosh Kennedyの一人11ゴールで連敗を3で止めたウエストコースト、シーズン開始から指摘されているNic Naitanuiの精彩のなさもこれで帳消し。平日、月曜の夜に中継を聞くのは慣れないせいか、こそばゆい。
 
1人で11ゴールと大爆発したウエストコースト・イーグルスのJosh Kennedy


シドニー 107 - ホーソン 88
ポートアデレード 94 - フリーマントル 76
エセンドン 65 - ブリスベン 57
ウエスタンブルドッグス 99 - メルボルン 83
ウエストコースト 188 - グレートウエスタンシドニー 77
セントキルダ 101 - カールトン 69
 
フリーマントル正念場。前の試合ではかなり芝居がかった喝も入れたRoss Lyon監督、奇策はあるのか。開幕前の期待に応えきれてないリッチモンド、このままでは黄金時代を築いたもと監督Tom Hafeyが草場の陰で泣いちゃうぞ。
 
5月15日(木) コリングウッド V アデレード
5月16日(金) エセンドン V シドニー
5月17日(土) リッチモンド V メルボルン、ノースメルボルン V ブリスベン、ジロング V フリーマントル
5月18日(日) セントキルダ V ゴールドコースト
 
この選手に注目!
Gillon McLachlan (AFL 次期CEO)


今回は趣向を変えて、この6月から新しくAFLの最高責任者に就任する方のご紹介。

南オーストラリアの中途半端ではない資産家に生まれ、アデレード大学卒業後メルボルンへ。VAFAのUniversity Bluesではラックマンとして活躍、2年間キャプテンも務めている。メルボルン大学でオナーズを修めてからはビジネス・コンサルタントとして頭角を現し、2000年にAFL入り。

Andrew Demetriou氏の右腕としてテレビ放映権の交渉や、ゴールドコースト、そしてウエスタンシドニーのチーム設立に携わり、CEO就任は時間の問題とみられていた。過去にはNRL、そしてイングリッシュ・プレミアリーグのリバプールの経営陣入りを断ったという噂も。

4月の就任発表以来、がぜん公式の場に出る機会も増えて、テレビなどで観る限りは、ソフトな物腰に育ちの良さがにじみでている感じ。就任後、即にでも薬物問題、そして観客離れを食い止めなければいけないタフな役まわりが待っている。
 

デーモンズ初勝利!よりも話題はカールトン4連敗

Posted Date:2014/04/15(Tue) 14:09

デーモンズ初勝利、ってあんまりメディアで取り上げてもらってないんですけど。カールトンのチーム史上5回目という開幕4連敗のほうが話題なのね。キャプテンMarc Murphyの若さもやり玉に挙がっているけど、チーム全体が自信なしなし。リッチモンドもそれに陥りそうで心配。


 
いっぽう盤石のジロング、ホーソン、苦戦続きだったフリーマントルもやっと軌道に乗ってきた。



ポートにとってアデレードオバールは「無敗の砦」になるのか、最近の戦法では貴重な1人のプレイヤーによる1試合5ゴール、この試合ではJay Schulzが7ゴール。シドニーならではのバケツをひっくり返したような雨の中でノースはスワンズを足でかき回して快勝。
 


コリングウッド 110-リッチモンド 72
メルボルン 81-カールトン 58
ポートアデレード 159-ブリスベン 46
ウエスタンブルドッグス 110-グレートウエスタンシドニー 83
ジロング 107-ウエストコースト 32
ホーソン 148-ゴールドコースト 49
ノースメルボルン 91-シドニー 48
アデレード 136-セントキルダ 50
フリーマントル 113-エセンドン 60
 
祝!Jonathan Brown250試合出場。今シーズン初勝利で記念マッチを飾れるか。勢いづけのために連勝したい両チームが当たる土曜日、連敗を避けたいエセンドンとセントキルダ。高さのウエストコーストにポートはどう攻める?月曜日はシーズンを占う全勝対決。背番号の上に、選手の名字が入るジャージもこの節、試験的にお目見え。
 
4月17日(木) ブリスベン V リッチモンド
4月19日(土) コリングウッド V ノースメルボルン、シドニー V フリーマントル、エセンドン V セントキルダ、ウエストコースト V ポートアデレード
4月20日(日) アデレード V グレートウエスタンシドニー、メルボルン V ゴールドコースト、ウエスタンブルドッグス V カールトン
4月21日(月) ジロング V ホーソン
 
この選手に注目!
Lance Franklin (シドニー・スワンズ) 背番号 23

   
オフシーズンをひとり占めだった移籍騒動が収まって、待ちに待ったシーズンが始まってみれば4試合で7ゴール。ノーゴールに終わったこの週、いらいらが募ったのか、ストライキングで危うく出場停止、と、本当に大丈夫なの?一時の君臨するような存在感もなし。身体が堅そうなところも気になるな。帳尻あわせで数を蹴るより、勝ちを呼べるような活躍を早く見たいところだけど…。
 
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