AFLの戦い方 第19回 <さようなら、赤いビブス>

2016/09/07


今年、いくつかのルール変更があったが、赤いビブスが無くなったことに気が付いた人がどのくらいいただろうか。赤いビブスを着て、ベンチに佇むプレイヤーの姿はもう無い。
 


まずはSUBSTITUTESルールの説明から始めよう。
以前のAFLのルールではインターチェンジのベンチに4人入れることになっていた。
4人は試合中に自由に交代することができ、疲れたプレイヤーがベンチに戻り、息が整ったら再びフィールドへ飛び出す。ベンチスタートが良いとか悪いとかではなく、ベンチのプレイヤーを含めた22人で試合を戦っていた。
 
インターチェンジのルールに変更が加えられたのは2011年。ベンチの人数が3人に減らされた。その代わり1人をSUBSTITUTES(以下、サブ)として登録しグリーンのビブスを着てベンチに入ることになった。そして試合中に怪我などの理由で、1人だけそのサブと交代できる制度を作った。
 
サブと交代したプレイヤーは赤いビブスを着せられて、もうグラウンドに戻ることはできない。
 
サブと交代するプレイヤーは怪我で出られなくなったケースが多いが、中には調子が悪いので交代させられてしまうプレイヤーもいる。いつサブ枠を使うのか、戦術にも関わることで、チームにとって工夫できる部分がまたひとつ増えた格好だ。


 
しかし、だ。
プレイヤーにはたいへん不評なルールだったらしい。
 
グリーンのビブスを着てサブ登録となったプレイヤーは、4人でベンチを回していた時に比べてプレーの時間は短くなるし、交代させられたプレイヤーは赤いビブスを着てベンチに座る。
 
赤いビブスを着てベンチに座るのは、失格の烙印を押されたかのような感じを受けるのだという。
 
さらにサブ登録で21試合出場したプレイヤーもいて、サブで出場したプレイヤーの中には2軍でもいいから試合に長く出場したかったプレイヤーもいただろう。
 
  

嫌われた「赤いビブス」ルールは今年から撤廃され、4人のベンチに戻った。
 
いつものことだがAFLはルールを最善のものにするためにトライ&エラーを繰り返す。そしていつも賛否両論。これこそが狙いなのかもしれない。賛否を巻きおこしファンにもAFLの取り組みを知ってもらう良い機会なのだ。
 
とにかく今年は緑のビブスも、赤いビブスも着る必要はなくなった。再び22人で試合を戦うシーズンとなったのだ。
 
ちなみに、AFLプレイヤー達は今回のルール変更は「Happy」だそうだ。
ビブスがもう少し見栄えのするものだったら、あるいはこのルールは生き残ったのかもしれないが。


 

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