ノリカのやっぱり犬が好き♡-グランドファイナル編

2016/09/26

「今年のドギーズがすごいのは、グランドファイナルに出るから、じゃない!」
 

 
私は、ドギーズファンから嫌われている。なぜかというと、調子のいい時にだけしゃしゃり出てくる、「にわかファン」だからだ。
 
いいじゃないか、にわかファンだって。それくらい今年のドギーズはすごいってことさ。
 


83−89。1ゴール差でGWSに勝って、来週、シドニーとのグランドファイナルを迎える。

実に、55年ぶりのグランドファイナル出場だ。若者が年寄りに、赤ちゃんが中年のおじさんになるくらいの、長い年月の間、ドギーズはグランドファイナルに出たことがなかった。
 
でも今年のドギーズがすごいのは、グランドファイナルに出るから、じゃない。
 
今年のドギーズがすごいのは、55年ぶりという歴史からはまったく自由な、新種の犬たちだからだ。


 
昨日最終クオーター序盤で連続ゴールを入れられて、14点差をつけられた時、GWSのダーティな強引さに押し切られるだろう、と誰もがおもった。
 
ミスもたくさんあった。今年イチオシのスター選手、「ドギーズ・ルネッサンス」の立役者ボンテンペリも、いつも強気なゴールキッカーのストリンガーも、冷静なミッドフィールダーのダニエルも、なんかイマイチだった。
 
でも今年のドギーズは、ミスをしても、かっこ悪くない。そこから崩れない。それがすごいのだ。

私の知っていたドギーズは、こんな重要な試合、しかも僅差で競り合って、56年ぶりのグランドファイナル出場がかかっているような、1万人のファンがわざわざ州をまたいで応援にやってきたような試合でミスをしたら、しかもそれが続いたら、選手もファンも「あ~あ…」となって、そこから一気に押し切られる、というような、チームだった。
 
だからこそアンダードッグ、「負け犬」と呼ばれ続けてきたのだ。

でも今年のドギーズは、負け犬じゃない。ミスをしても「あ~あ…」とならない。
 
なぜか。選手一人ひとりの才能と自信。選手もコーチも総入れ替えしたこと。層の厚さ。いろいろな理由があるんだろう。
 
でも理由はどうでもいい。フッティにしろオリンピックにしろ、私がスポーツを見るのは、感動したいからだ。感動に理屈はいらない。
 


コーチのルーク・ベバレッジは、昨日の試合のあとこう言っていた。
 
「奴らは、モハンメド・アリを思わせるよ。時にはダンスを踊るようにプレーし、時には追い詰められたと見せかける。リングに叩きつけられても立ち上がり続ける。どうやっても負けないんだよ」
 
ボクシングなら最後の数ラウンド、アタリの強い相手のプレーで疲労困憊、そこに付け入るような猛攻撃。
 
でも新種の犬たちの目からは、光が消えなかった。
 


体力を残していたほぼ唯一のプレーヤー、ヨハネセンがフィールドのどまんなかを韋駄天のように走りぬけ、ルネッサンスのスタープレーヤー、まだ20そこそこなのにコメンテーターをして「40歳で3人の子持ちみたいに落ち着いている」と言わせるボンテンペリがゴールを決めた。そしてすべての犬たちは、息を吹き返した。走った。当たった。守った。そしてサイレンが鳴った。

にわかファンの私すら、感動させてくれる。そこに今年のドギーズのすごさがある。


 

コメント


待ってました!あたしゃ今週休ませてもらいますわ(笑)
でもにわかファン」なんて、すごいご謙遜!

Posted by ゆ at 2016/09/26 13:22:55.16186+09 PASS:

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